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SEAVAC

装置製造から受託加工までを手掛けているSEAVAC。自社開発でシステムの開発も行っているのが特徴です。この記事ではSEAVACが取り扱っている熱処理炉について調べてまとめたのでぜひ参考にしてください。

SEAVAC公式HPキャプチャ
引用元:SEAVAC公式HP
https://www.seavac.co.jp/
目次

SEAVACが手掛ける熱処理炉の
特徴

装置製造から受託加工までを手掛ける

SEAVACでは焼入(クエンチ)炉・焼きなまし(アニール)炉・焼きもどし(テンパー)炉の「VHT(真空熱処理ガス焼入加工)」、窒化炉の「プラズマ窒化処理」を扱っています。

装置を製造する部門だけでなく、お客様から預かった製品を加工する受託加工部門があるのが特徴です。装置の製造から受託加工まで、一貫したハードとソフトの知識と技術を蓄積しているのが魅力と言えるでしょう。

幅広いメーカーの加工を行っている

1976年の真空炉を自社開発の皮切りに、現在は装置製造部門と受託加工部門の2つの部門があるSEAVAC。装置製造部門では、主にPVDコーティングの受託加工、PVDコーティング装置の製造販売、システム販売を行っています。

受託加工部門では自動車部品メーカーの受託を中心に、弱電部品メーカー、医療部品メーカーなど幅広い実績を有しています。

システムも自社開発している

SEAVACではシステムの開発も行っています。ハードコーティング業に特化した受注・工程管理・品質記録・販売管理の一貫システム、さらに装置製造管理、設備定期メンテナンス、不適合・クレーム・是正処置記録、設備異常報告、内部監査、営業報告、購買管理、稟議書作成・決裁など、業務に必要なシステムを自社で開発しています。

自社開発だからこそ、お客様のニーズに合わせたシステムにカスタマイズできるのも大きな強みのひとつでしょう。

SEAVACの特徴まとめ

装置製造から受託加工までを手掛けるということもあり、豊富な知識と経験が魅力のSEAVAC。システムも自社開発しているため、設備に合わせたシステムの設計・運用などもまとめて相談できるでしょう。CO2・水使用量・廃棄物の削減にも積極的に取り組んでおり、環境に配慮した設計を行っています。

トップページでは、日本工業炉協会の正会員の中でも、サポート体制が整っており、省エネ事業を行っている熱処理炉メーカー3選を掲載しています。失敗しないためのメーカー選びの参考にしてください。

メーカー選びに困らない!
信頼できる熱処理炉メーカー3選を
チェック

SEAVACが手掛けている
熱処理炉一覧

SEAVAC_熱処理炉例キャプチャ
引用元:SEAVAC公式HP
https://www.seavac.co.jp/service/products/100/
種類 炉名 温度 加熱方法
真空熱処理炉 VHT(真空熱処理ガス焼入加工) - ガス保持加熱
窒化炉 プラズマ窒化処理 400~500℃ -

SEAVACの基本情報

会社名 SEAVAC株式会社
創業年月日 1949年2月7日
本社所在地 兵庫県尼崎市杭瀬南新町1-12-6
営業時間 記載なし
電話番号 06-6488-1501(総務)
URL https://www.seavac.co.jp/

SEAVACのその他の事業

ZERO-Ⅰ(ゼロワン)コーティング

既存のPVD皮膜の課題を克服し、高硬度、高耐熱性、そして優れた潤滑性を兼ね備えた新しいコーティング技術です。これにより、部品の耐摩耗性を大幅に向上させ、長寿命化を可能としました。

TiAlNコーティング

PVD法によって形成される硬質薄膜の一種で、従来のTiN(窒化チタン)コーティングにアルミニウムを添加することで、耐熱性、耐摩耗性を大幅に向上させたものです。近年では、切削工具や金型のスタンダードなコーティング膜として広く採用されています。

S-PVD(TiN)コーティング

SEAVAC株式会社が独自に開発した、従来のTiN(窒化チタン)コーティングの特性をさらに向上させたPVD(物理蒸着)コーティングです。特に、高硬度と厚膜化を両立させることで、金型や工具の長寿命化、高面圧への対応を可能としています。

CrNコーティング

PVD法で成膜される硬質薄膜の一種です。特に、その優れた耐食性、耐焼付性、耐高温酸化性、そして良好な摺動性で知られています。TiNやTiAlNといったチタン系のコーティングとは異なる特性を持ち、特定の用途で非常に有効です。

TiCN-PVDコーティング

TiNコーティングに炭素を添加することで、さらに高性能化したPVD(物理蒸着)コーティングです。TiNの基本的な特性に加えて、高硬度と低摩擦係数を両立させ、特に「かじり」や「凝着」といった問題の解決に貢献します。

DLCコーティング

DLCコーティングは、ダイヤモンドに似た特性を持つ炭素系の薄膜コーティングです。非常に高い硬度と低い摩擦係数という2つの特性により、様々な産業分野で注目され、幅広く活用されています。

TiNコーティング

PVD法で成膜される硬質薄膜の中で、古くから市場に提供されている、ポピュラーで汎用性の高いコーティングです。その美しい黄金色から、工業分野だけでなく装飾品にも幅広く使用されています。

コーティング除膜

工具、金型、部品などに施された表面コーティングを、母材にダメージを与えることなく剥がし取る技術のことです。これは、コーティングが摩耗したり、損傷したり、あるいは設計変更などで新しいコーティングが必要になった場合に、母材を再利用するために非常に重要なプロセスです。

下地強化処理(オプション)

PVDの密着性を向上させるために母材表面とコーティング皮膜硬さの差を縮める必要があるため、様々な下地強化の技術を取り入れています。

熱処理炉に求める効果から選ぶ
おすすめの熱処理炉メーカー3選

「日本工業炉協会」の正会員である工業炉メーカー112社のうち、熱処理炉を扱う62社を調査。
その中から、自動車業界、半導体業界、航空宇宙業界に必要な熱処理方法からメーカーを分類し、各社の熱処理炉の強みや特徴を紹介します。熱処理炉に求める効果から、自社に適した熱処理炉を選んでください。

合金鋼やステンレスなどの
耐摩耗性や耐疲労性
高めたいなら
パーカー熱処理工業
パーカー熱処理工業公式HP
※画像引用元:パーカー熱処理工業公式HP
(https://pnk.co.jp/)
おすすめの理由
表面熱処理に
特化した炉を扱う
  • 合金鋼やステンレスの窒化技術において特許を取得(※1)しており、耐食性を落とさずに耐疲労性や耐摩耗性を高める熱処理炉がある
  • 60年にわたる表面熱処理の経験を基に、省エネと高精度を追求した独自技術の開発を通じて品質向上を支援
表面処理ができる熱処理炉例
  • 真空浸炭炉「ICBP NANO」
  • 雰囲気制御式ガス窒化炉PCGNe
など
(※2 ともに省エネ補助金対象)

パーカー熱処理工業の
熱処理炉の種類や特徴を
公式HPで詳しく見る

電話で問い合わせしてみる

アルミニウムやマグネシウム
軽さと高強度
両立させたいなら
北陸テクノ
北陸テクノ公式HP
画像引用元:北陸テクノ公式HP
(https://www.h-techno.com/)
おすすめの理由
アルミ熱処理に
特化した炉を扱う
  • 最大85℃の高水温で水冷することでアルミニウムやマグネシウムの歪みを減らしながら強度を高める熱処理が可能
  • 冷却水を常にクリーンに保つことで不純物の付着を低減でき、素材本来の特性を保持しつつ品質の高い製品づくりに貢献
T6処理ができる熱処理炉例
  • アルミニウム、マグネシウムのT6熱処理炉
  • アルミニウム、マグネシウムの連続T6熱処理炉

北陸テクノの
熱処理炉の種類や特徴を
公式HPで詳しく見る

北陸テクノに
電話で問い合わせする

耐熱合金やチタンなどの
高温強度や耐食性
高めたいなら
大同特殊鋼
大同特殊鋼公式HP
画像引用元:大同特殊鋼公式HP
(https://www.daido.co.jp/)
おすすめの理由
耐熱処理に
特化した炉を扱う
  • 航空宇宙業界などで使われる非鉄系金属に対して2000℃レベルの高温での真空熱処理ができる熱処理炉がある
  • 独自の研究や開発を行っており、高温化で利用される金属に対する知見があることから高温強度や耐食性を高めるための技術提供ができる
耐熱処理ができる熱処理炉例
  • ローラーハース式超高温連続熱処理炉 SHRH
  • 急速ガス冷却式真空熱処理炉 QHS/QHN
など

大同特殊鋼の
熱処理炉の種類や特徴を
公式HPで詳しく見る

大同特殊鋼に
電話で問い合わせする

※1 参照元:特許情報プラットフォーム(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/?uri=/c1801/PU/JP-2021-120471/11/ja)※2024年11月8日時点
※2 参照元:一般社団法人 環境共創イニシアチブ(https://sii.or.jp/koujou05r/system/search)※2024年11月8日時点
※参照元:日本工業炉協会 正会員一覧(https://www.jifma.or.jp/mem-search/official-lineup/)※2024年11月8日時点
素材特性と
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