関東冶金工業で取り扱っている熱処理炉とその特徴を調べて紹介しています。また企業情報、設計から導入、メンテナンス・サービスについても調査し、まとめましたのでぜひご参照ください。
雰囲気を用いる金属熱処理は、目的に合わせて組成の雰囲気を調整する必要があるため、関東冶金工業では数多くの独自技術を開発。炉内の雰囲気をコントロールすることで、省エネ化を実現しています。また、金属の酸化物、炭化物、窒化物、硼化物等の高温焼結に適した設備で、可能な限り酸素分圧を下げたオキシノン®炉を1999年に開発しました。
また、省エネ型熱処理炉として、「DXガス変成炉内蔵型鋼管光輝熱処理炉」も扱っています。ガス変成時の余熱を利用し、燃焼効率の高いバーナーを採用することで、約30~50%の省エネ効果(※1)が期待できる熱処理炉です。
平塚市にある本社工場には、調達・製造部のほか、技術部、営業・開発部があり、開発から設計、製造、メンテナンスまで一貫した管理を行っています。1973年にはすでにブレージング工場を浜松に設立し、ろう付受託加工を開始。工場開設以来、ろう付加工の知見と200台以上のアルミろう付炉を製造実績(※2)から得た知見を融合させ、研究開発段階からテストや試作に協力しています。
オキシノン®炉をはじめ、スロット式黒鉛化炉などメンテナンスがしやすい構造の炉を取り揃えています。また、本社のある平塚市にある製造部がメンテナンスを担当。調達・製造を行う部署では、精密板金や制御盤、グラファイト、断熱材、工具など炉の製造に関する製品の調達にも対応しています。
関東冶金工業は、数多くの独自技術を開発し、炉内の雰囲気をしっかりとコントロールすることで省エネ化・長寿命化によるコスト削減を実現しています。また、業界に先んじてろう付受託加工を開始したり、炉の開発にも携わったり、世界20カ国以上に納品している実績とノウハウが強みです。
トップページでは、日本工業炉協会の正会員の中でも、サポート体制が整っており、省エネ事業を行っている熱処理炉メーカー3選を掲載しています。失敗しないためのメーカー選びの参考にしてください。
メーカー選びに困らない!
信頼できる熱処理炉メーカー3選を
チェック
種類 | 炉名 | 温度 | 加熱方法 |
---|---|---|---|
金属熱処理炉 | 省エネ型メッシュベルト式焼鈍炉・焼準炉 | 950℃ | - |
省エネ型ローラーハース式焼鈍炉・焼準炉 | 950℃ | - | |
メッシュベルト式浸炭炉、調質炉 | 920℃ | - | 金属熱処理炉 | 省エネ型メッシュベルト式焼鈍炉・焼準炉 | 950℃ | - |
省エネ型ローラーハース式焼鈍炉・焼準炉 | 950℃ | - | |
メッシュベルト式浸炭炉、調質炉 | 920℃ | - | |
ろう付炉 | メッシュベルト式アルミろう付炉(ノコロック・ブレージング) | 620℃ | - |
メッシュベルト式ハンプタイプろう付炉/td> | 1,130℃ | - | |
新素材 | スロット式炭化炉 | 1,800℃ | - |
スロット式黒鉛化炉 | 3,000℃ | - | |
トレープッシャー式焼結炉・焼成炉 | 雰囲気によって異なる | - | オキシノン® | オキシノン®焼結・焼成炉 | 2,500℃ | - |
オキシノンCAB®メッシュベルト式アルミろう付炉 | 620℃ | - | |
オキシノンCAB®ローラーハース式アルミろう付炉 | 620℃ | - | |
オキシノン®ステンレスろう付炉 | 1,250℃ | - | |
オキシノン®鉄系ろう付炉 | 1,150℃ | - |
会社名 | 関東冶金工業株式会社 |
---|---|
創業年月日 | 1957年12月 |
本社所在地 | 神奈川県平塚市四之宮3-20-48 |
営業時間 | 記載はありませんでした。 |
電話番号 | 0463-55-5120 |
URL | https://www.k-y-k.co.jp/ |
2023年5月末時点「日本工業炉協会」の正会員である企業113社の中から熱処理炉を扱っているメーカー58社を抽出。その中でサポート体制について公式サイトに明記されている25社から、令和4年度「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象であった3社を掲載。そのうえで、おこないたい処理方法別に分けて、それぞれの企業の強みや特徴を紹介しています。省エネにつながり、長期的に付き合える熱処理炉メーカー選びの参考にしてください。
※選定基準
2023年5月末時点、「日本工業炉協会」(※2)の正会員一覧に掲載されている企業全113社を調査。すべての企業の中で「熱処理炉」を製造しているメーカーは58社ありました(焼入・焼戻炉(真空炉・浸炭炉含む)、焼きなまし炉(焼鈍炉)、焼きならし炉(焼準炉)、窒化炉を「熱処理炉」と定義しました)。
58社のうち、メンテナンスやアフターフォローをおこなっている旨を公式HPに明記していたメーカーは25社でした。さらに、25社の中から令和4年度の「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象となっているメーカーのみ3社を選出しています。
パーカー熱処理工業…3社の中で扱っている表面熱処理炉の種類が最多。
東洋炉工業…3社の中で唯一、黒化処理炉を扱っている。
大同特殊鋼…3社の中で企業オリジナルの炉の種類が最多。
※1 参照元:省エネルギーセンター「平成29年度省エネ大賞[省エネ事例部門]受賞内容」PDF(https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner17/pdf/e1.pdf)
※2 参照元:日本工業炉協会 正会員一覧(https://www.jifma.or.jp/mem-search/official-lineup/)