工業炉の専門メーカーである中日本炉工業は、「熱処理技術集団」を目指してさまざまな熱処理炉や熱処理技術を提供し続けている企業です。中日本炉工業が手掛ける熱処理炉の特徴や画像、スペック、同社のサポート体制などをまとめました。熱処理炉の導入・買い替え前に、ぜひ中日本炉工業をチェックしてください。
工業炉メーカーとして、幅広い熱処理技術を持つ中日本炉工業。中でも、NVFシリーズは中日本炉工業のヒット商品です。
NVF-P型「加圧冷却式真空熱処理炉」は、焼き入れ・焼き戻し・焼きなましなどの全体処理ができる熱処理炉。低温から高温まで対応し、良好な温度分布によって均一な焼入れと高い品質を担保できます。また、焼き入れと焼き戻しを夜間に行い、朝までに仕上げることが可能。納期の短縮や省人化につながる熱処理炉です。
最大30㎏の積載量であるNVF-30Pから、積載量最大1,000㎏のNVF-1000Pまで、8種類ものサイズを展開。さまざまなニーズに応える中日本炉工業の技術をしっかりと盛り込んでいます。熱処理の内製化を考えている方に適した熱処理炉と言えるでしょう。
そのほかにも、対流加熱付真空熱処理炉や真空ろう付け炉、真空油焼入れ炉、真空焼成炉など多彩な真空炉をラインナップ。さらに、小型ガス浸炭炉やバッチ式焼鈍炉といった熱処理炉も取り揃えています。
中日本炉工業では、自社製の炉を使用し熱処理の受託加工をおこなっています。在籍している熱処理技能士が対応しているため、安心して任せられるのが強み。特に、真空焼き入れや焼き戻し、ろう付け処理、固溶化処理など真空炉の熱処理仕上げを得意としています。
また、CVDコーティングも可能です。サイズは、φ320×600Hmm~φ490×800Hmmまで。合金鋼材・高速度工具鋼・ステンレス鋼・カーボン・セラミック・モリブデンなどさまざまな材料に対応しています。さらに、金属材料の分析や硬さ測定などもできるので、トラブル発生時や開発時に相談できるメーカーだと言えるでしょう。
中日本炉工業は、熱処理炉の中でも真空炉を得意としているメーカーです。夜間に焼入れや焼き戻しを行えるNVF-P型「加圧冷却式真空熱処理炉」は、サイズ展開も豊富なので、自社の処理量に合わせて選ぶことができます。
また、熱処理技能士が数多く在籍しており、熱処理の受託加工やCVDコーティング、分析なども依頼が可能。熱処理を委託したいと考えている加工業者はぜひ相談してみてはいかがでしょうか。
トップページでは、日本工業炉協会の正会員の中でも、サポート体制が整っており、省エネ事業を行っている熱処理炉メーカー3選を掲載しています。失敗しないためのメーカー選びの参考にしてください。
メーカー選びに困らない!
信頼できる熱処理炉メーカー3選を
チェック
種類 | 炉名 | 温度 | 加熱方法 |
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真空熱処理炉 | NVF-P型 加圧冷却式真空熱処理炉 | 常用 500~1200℃/最高 1300℃ | ヒーター |
NVF-C型 対流加熱付真空熱処理炉 | - | - | |
NVF-B型 真空ろう付け炉 | - | - | |
NVF-V型 縦型真空炉 | - | - | |
NVF-OQ型 真空油焼入れ炉 | - | - | |
NVF-T型 真空置換式焼戻炉 | - | - | |
NVF-S型 真空焼結炉 | - | - | 各種炉 | 小型ガス浸炭炉 | - | - |
バッチ式焼鈍炉 | - | - | |
低温熱処理炉 | - | - | |
表面改質装置 | - | - |
会社名 | 中日本炉工業株式会社 |
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創業年月日 | 1965年1月 |
本社所在地 | 愛知県あま市木折八畝割8 |
営業時間 | 公式サイトに記載がありませんでした。 |
電話番号 | 052-444-5141 052-444-7561(熱処理技術部) |
URL | https://nakanihon-ro.co.jp/ |
2023年5月末時点「日本工業炉協会」の正会員である企業113社の中から熱処理炉を扱っているメーカー58社を抽出。その中でサポート体制について公式サイトに明記されている25社から、令和4年度「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象であった3社を掲載。そのうえで、おこないたい処理方法別に分けて、それぞれの企業の強みや特徴を紹介しています。省エネにつながり、長期的に付き合える熱処理炉メーカー選びの参考にしてください。
※選定基準
2023年5月末時点、「日本工業炉協会」(※2)の正会員一覧に掲載されている企業全113社を調査。すべての企業の中で「熱処理炉」を製造しているメーカーは58社ありました(焼入・焼戻炉(真空炉・浸炭炉含む)、焼きなまし炉(焼鈍炉)、焼きならし炉(焼準炉)、窒化炉を「熱処理炉」と定義しました)。
58社のうち、メンテナンスやアフターフォローをおこなっている旨を公式HPに明記していたメーカーは25社でした。さらに、25社の中から令和4年度の「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象となっているメーカーのみ3社を選出しています。
パーカー熱処理工業…3社の中で扱っている表面熱処理炉の種類が最多。
東洋炉工業…3社の中で唯一、黒化処理炉を扱っている。
大同特殊鋼…3社の中で企業オリジナルの炉の種類が最多。
※1 参照元:省エネルギーセンター「平成29年度省エネ大賞[省エネ事例部門]受賞内容」PDF(https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner17/pdf/e1.pdf)
※2 参照元:日本工業炉協会 正会員一覧(https://www.jifma.or.jp/mem-search/official-lineup/)