我々の生活の中でよく目にするガラスやガラスで作られた製品は、熱処理が行われています。そんな熱処理炉によるガラスの製品について、熱処理炉の使用事例を挙げながら紹介します。
熱処理炉は、日常の中でよく見かけるものから工業製品まで、幅広い製品を加工できます。ガラス加工にも使われており、窓ガラスやガラスを使った工芸品まで、幅広いガラス製品製造に使われています。
また、ガラス製品を加工できる熱処理炉はバリエーションが豊富で、電気ヒータ式やガスバーナ式、小型の炉もあります。使用用途・目的に応じて選べるのが特徴です。
日本ガスエンジニアリング株式会社のガラス溶解炉「びゐど炉」の特徴は、火を包み込むような設計で、局部加熱を抑える効果があります。ガラス溶解量や加熱方法(都市ガス・LPガス・電気)などの自由度が高い仕様で、導入しやすいでしょう。オープンポットタイプもあり、ガラスを効率よく加熱できるデザインです。
栄進空調株式会社のガラス加熱炉は、太陽電池パネル等の大型ガラスの加工や乾燥、ガラスモジュラ成形の加熱、接着剤の加熱乾燥用に設計されています。搬送装置がついているため、予熱炉から加熱炉へとパレット状に積んだ状態で工程を進められる熱処理炉です。
工業製品から工芸品まで、さまざまなガラスの製造に使われる熱処理炉。サイズ感や仕様、ガスか電気かの加熱方法など、さまざまなバリエーションがあり、用途によって選択可能です。
ちなみに、ガラスだけでなく、ガラスをはめるサッシにも熱処理は行われており、我々の生活の中で非常に多くの製品が熱処理をしているのがわかります。ガラスやその他製品にも熱処理が行われているので、その他の使用用途についてもチェックしてみてください。
当サイトでは、熱処理炉の基本的な事柄や注意したいリスクアセスメント、温度管理や火災事例などを取り上げています。以下のページも導入前の参考にしてください。
2023年5月末時点「日本工業炉協会」の正会員である企業113社の中から熱処理炉を扱っているメーカー58社を抽出。その中でサポート体制について公式サイトに明記されている25社から、令和4年度「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象であった3社を掲載。そのうえで、おこないたい処理方法別に分けて、それぞれの企業の強みや特徴を紹介しています。省エネにつながり、長期的に付き合える熱処理炉メーカー選びの参考にしてください。
※選定基準
2023年5月末時点、「日本工業炉協会」(※2)の正会員一覧に掲載されている企業全113社を調査。すべての企業の中で「熱処理炉」を製造しているメーカーは58社ありました(焼入・焼戻炉(真空炉・浸炭炉含む)、焼きなまし炉(焼鈍炉)、焼きならし炉(焼準炉)、窒化炉を「熱処理炉」と定義しました)。
58社のうち、メンテナンスやアフターフォローをおこなっている旨を公式HPに明記していたメーカーは25社でした。さらに、25社の中から令和4年度の「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象となっているメーカーのみ3社を選出しています。
パーカー熱処理工業…3社の中で扱っている表面熱処理炉の種類が最多。
東洋炉工業…3社の中で唯一、黒化処理炉を扱っている。
大同特殊鋼…3社の中で企業オリジナルの炉の種類が最多。
※1 参照元:省エネルギーセンター「平成29年度省エネ大賞[省エネ事例部門]受賞内容」PDF(https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner17/pdf/e1.pdf)
※2 参照元:日本工業炉協会 正会員一覧(https://www.jifma.or.jp/mem-search/official-lineup/)