赤見製作所が手掛けている熱処理炉やその特徴、また企業情報や技術力、強み、設計、メンテナンスについて調査してまとめました。
1949年創業の赤見製作所では、4種の赤見式ロータリーキルンが主力です。短時間の熱処理を可能にした「特許ラジアル炉」(※)は、付着防止・分散などの機能を持つビーターを炉心管の中に備えているのが特徴。電子機器や有機化学などの製造業をはじめ、鉱業、水産農林業、廃棄物処理といった多彩な分野で活躍しています。2つめは、滞留時間を厳密に制御したり、酸化を抑制したり、高湿下で熱処理ができる「煌星炉」。3つめは、特徴的な立体構造の撹拌部材を備えた負荷を抑えつつ高度の浮遊・流動状態を維持しながら熱処理できる「太陽炉」。最後に、充填率の限界を追求しつつも撹拌不足を解消するに至った「開星炉」を製造しています。
1924年の創業以来、赤見製作所はジュラルミン溶解炉や各種金属の大型溶解炉をはじめ、航空機体用材等の金属調質炉、トンネル炉、乾燥炉や箱型炉、台車炉、回転炉、竪型炉、連続炉、流気式炉、真空炉、ガス雰囲気炉など、数々の炉を生み出してきました。炉の設計から、制御・制作などのコア技術まで一貫して対応しています。また、赤見式ロータリーキルンは既製品がなく、炉芯管や炉芯管内部の部材の材質・サイズ等を顧客ニーズと使用条件等に合わせてカスタマイズできるのも魅力です。
赤見製作所が手掛ける熱処理炉は、メンテナンスのしやすさにこだわって設計しています。例えば、ビーターを炉芯管の中に配した外熱式の「特許ラジアル炉」は、通常のロータリーキルンでは扱いが困難な、粉末、泥状物、スラリー、繊維質、かさ密度の小さな処理物に対しての適応力が高いのがポイント。付着などのトラブルの心配がなく安定した運転が可能で、効率の熱処理で装置が小型化できるため、メンテナンスの費用の削減に寄与しています。
さまざまな溶解炉や金属調質炉、トンネル炉、乾燥炉や箱型炉、台車炉、回転炉、竪型炉、連続炉、流気式炉、真空炉、ガス雰囲気炉等を生み出してきた赤見製作所。実績はもちろんのこと、設計・制御・制作などのコア技術を持っています。現在は、赤見式ロータリーキルンが主力。メンテンナンスしやすい設計に加えて、材料や用途に合わせてカスタマイズできるのがポイント。用途や適用領域も幅広いので、導入前にカスタマイズ可能かどうか調べてみるのがおすすめです。
トップページでは、日本工業炉協会の正会員の中でも、サポート体制が整っており、省エネ事業を行っている熱処理炉メーカー3選を掲載しています。失敗しないためのメーカー選びの参考にしてください。
メーカー選びに困らない!
信頼できる熱処理炉メーカー3選を
チェック
種類 | 炉名 | 温度 | 加熱方法 |
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赤見式ロータリーキルン | 特許ラジアル炉(※) | - | - |
煌星(こうせい)炉 | - | - | |
太陽炉 | - | - | |
開星炉 | - | - |
会社名 | 株式会社赤見製作所 |
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創業年月日 | 1924年2月25日 |
本社所在地 | 東京都豊島区高松1-11-15 西池袋MTビル9F |
営業時間 | 記載がありませんでした。 |
電話番号 | 03-5965-2605 |
URL | http://www.akami-works.co.jp/ |
「日本工業炉協会」の正会員である工業炉メーカー112社のうち、熱処理炉を扱う62社を調査。
その中から、自動車業界、半導体業界、航空宇宙業界に必要な熱処理方法からメーカーを分類し、各社の熱処理炉の強みや特徴を紹介します。熱処理炉に求める効果から、自社に適した熱処理炉を選んでください。