1916年創業の大同特殊鋼は、長年の熱技術を持ちながら、新しい技術や製品の開発、省エネにつながる独自の熱処理炉の製造をおこなっている企業です。このページでは、技術革新に力を入れている大同特殊鋼の特徴、サポートやメンテナンス、熱処理炉の種類や画像などをまとめました。
大同特殊鋼は、これまで培ってきた「熱技術」を活用してさまざまな工業炉を提供しています。熱処理では、多様なローラーハース式雰囲気熱処理炉を製造。従来型からプレミアムSTC炉の第1世代に加え、より進化させた第2世代のSTC炉は大同特殊鋼の中でも省エネにつながる熱処理炉です。真空熱処理では真空浸炭炉と真空熱処理炉を、熔解では電気炉を中心に製造しており、余熱や制御のための設備も提供しています。
その他にも、多彩な熱処理炉を製造しており、独自で開発したシステムや機能を使った製品を提供しています。
ローラーハース式雰囲気熱処理炉であるプレミアムSTC炉(第2世代)は、新開発した機能を搭載し、プレミアムSTC炉(第1世代)と比較すると省エネ性・低ランニングコストを追及した熱処理炉です。燃料ガス消費量やN2ガス消費量、CO2排出量の削減はもちろん、新計装システムにより、IoT機能強化や操業時間の短縮も実現しています。
お客様が大同特殊鋼の熱処理炉を安心して使えるように、細やかなサポートをおこなっています。設備の補修メンテナンス、メンテナンス部品の販売、巡回サービス、予備品・消耗品の提案、設備診断など多様なサービスを提供しており、突然の故障や重大事故を未然に防ぎながらランニングコストの削減にも貢献します。
大同特殊鋼は1916年の創業以来、技術開発研究所を中心として、新素材・新技術開発に取り組んできた会社です。素材メーカーでもあるため、素材の特性に合った高品質な熱処理炉を提供。STC炉や真空浸炭炉モジュールサーモなど種類豊富な熱処理炉を世に送り出しています。
トップページでは、日本工業炉協会の正会員の中でも、サポート体制が整っており、省エネ事業を行っている熱処理炉メーカー3選を掲載しています。失敗しないためのメーカー選びの参考にしてください。
メーカー選びに困らない!
信頼できる熱処理炉メーカー3選を
チェック
種類 | 炉名 | 温度 | 加熱方法 |
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電気炉 | 炉体旋回式電気炉 STARQ | - | - |
スクラップ予熱装置付アーク炉 SPH-markⅡ アーク炉 | - | - | |
スクラップ予熱装置付アーク炉 MSP-DCアーク炉/SSP-DCアーク炉 | - | - | |
真空脱ガス炉 | 真空脱ガス装置付取鍋精錬炉 LFV | - | - |
取鍋真空脱ガス装置 VD | - | - | |
真空酸素脱炭装置 VOD | - | - | |
アルゴン酸素真空精錬炉 VCR | - | - | |
RH式真空脱ガス装置 RH | - | - | |
ローラーハース式雰囲気熱処理炉 | プレミアムSTC炉(第2世代) | 常用650~800℃ | - |
プレミアムSTC炉(第1世代) | 常用650~800℃ | - | |
STC炉 | 常用650~800℃ | - | |
<電池材料用>超低露点雰囲気熱処理炉 | 最高1,150℃ | - | |
<電磁鋼板用> 連続焼鈍炉 モータコア・トランスコア向け | - | - | |
<線材コイル用>連続焼鈍炉 | - | - | |
連続式IA・SA兼用炉 | - | - | |
真空浸炭炉 | モジュールサーモ モジュール式真空浸炭炉 MTF/STF | 900~1,050℃(最高1,100℃) | - |
シンクロサーモ スリムバッチ式真空浸炭炉 STA | 900~1,050℃(最高1,100℃) | - | |
真空熱処理炉 | ローラーハース式連続真空熱処理炉 SHR | 400~1,200℃(最高1,250℃) | - |
ローラーハース式超高温連続熱処理炉 SHRH | ~1,900℃(最高2,000℃) | - | |
噴流ガス冷却式真空熱処理炉 FHS/FHN | 500~1,250℃(最高1,350℃) | - | |
急速ガス冷却式真空熱処理炉 QHS/QHN | 500~1,250℃(最高1,350℃) | - | |
ガス冷却式真空熱処理炉 PHS | 550~1,250℃(最高1,300℃) | - | |
ガス冷却式真空熱処理炉 PH2S | 550~1,250℃(最高1,300℃) | - | |
ガス・油冷却式真空熱処理炉 DH2S | 550~1,250℃(最高1,300℃) | - | |
ガス冷却式横型真空焼結炉 SHM | 550~1,250℃(最高1,300℃) | - |
会社名 | 大同特殊鋼株式会社 |
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創業年月日 | 1916年 |
本社所在地 | 愛知県名古屋市東区東桜1-1-10 |
営業時間 | 記載はありませんでした。 |
電話番号 | 052-963-7501 |
URL | https://www.daido.co.jp/ |
2023年5月末時点「日本工業炉協会」の正会員である企業113社の中から熱処理炉を扱っているメーカー58社を抽出。その中でサポート体制について公式サイトに明記されている25社から、令和4年度「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象であった3社を掲載。そのうえで、おこないたい処理方法別に分けて、それぞれの企業の強みや特徴を紹介しています。省エネにつながり、長期的に付き合える熱処理炉メーカー選びの参考にしてください。
※選定基準
2023年5月末時点、「日本工業炉協会」(※2)の正会員一覧に掲載されている企業全113社を調査。すべての企業の中で「熱処理炉」を製造しているメーカーは58社ありました(焼入・焼戻炉(真空炉・浸炭炉含む)、焼きなまし炉(焼鈍炉)、焼きならし炉(焼準炉)、窒化炉を「熱処理炉」と定義しました)。
58社のうち、メンテナンスやアフターフォローをおこなっている旨を公式HPに明記していたメーカーは25社でした。さらに、25社の中から令和4年度の「先進的省エネルギー投資促進支援事業」の対象となっているメーカーのみ3社を選出しています。
パーカー熱処理工業…3社の中で扱っている表面熱処理炉の種類が最多。
東洋炉工業…3社の中で唯一、黒化処理炉を扱っている。
大同特殊鋼…3社の中で企業オリジナルの炉の種類が最多。
※1 参照元:省エネルギーセンター「平成29年度省エネ大賞[省エネ事例部門]受賞内容」PDF(https://www.eccj.or.jp/bigaward/winner17/pdf/e1.pdf)
※2 参照元:日本工業炉協会 正会員一覧(https://www.jifma.or.jp/mem-search/official-lineup/)