メーカー選びにはもう困らない!【熱処理炉図鑑】 » 熱処理炉を製造・販売するメーカー一覧 » DOWAサーモテック

DOWAサーモテック

1958年創業のDOWAサーモテックは、多くの省エネ熱処理炉を提供しています。ここでは、DOWAサーモテックの特徴やサポート・メンテナンス、熱処理炉の画像などを掲載しているので、熱処理炉選定の参考にしてください。

DOWAサーモテック公式HPキャプチャ
引用元HP:DOWAサーモテック公式HP
https://www.dowa.co.jp/thermo-tech/
目次

DOWAサーモテックが手掛ける
熱処理炉の特徴

浸炭熱処理設備は国内有数のシェア

DOWAサーモテックは、省スペース、省エネルギー、環境配慮などニーズが多様化していることを反映して、バリエーション豊かな熱処理炉を揃えています。その中でも、特に需要の大きい浸炭熱処理設備においては国内有数のシェアを獲得し、技術力やサポート体制への信頼を得ています。

メンテンスしやすく省エネ性能もアップ

TKMシリーズは、優秀な均一加熱、浸炭、冷却性能を持ち、品質管理やメンテナンスがしやすい熱処理炉です。従来のレンガ炉以外にもセラミック炉や電気加熱炉、ガス加熱炉も取り揃え、国内に留まらず海外の熱処理業界の需要もすくい上げています。ハイブリッド型連続式ガス浸炭炉は、トレープッシャー方式とローラーハース方式をハイブリッド化。昇温ゾーンには性能の良いリジェネガスバーナーを取り入れました。省スペース・省エネルギー・低コストを実現し、世界の標準に合わせた連続炉です。

熱処理事業部門がしっかりとフォロー

熱処理事業を担うDOWAサーモテックならではのきめ細やかなサービスで、高度なサポートやメンテナンスを提供しています。DOWAサーモテックは、設備の補修はもちろんのこと、メンテナンス部品の調達から新しいFAシステムの開発や人材育成まで対応し、熱処理プロセスを全体的に支えています。効率の良い設備運用と安全性の向上にもしっかりと配慮。もしメンテナンスで設備がストップする時は、熱処理事業部門によるフォロー体制を用意しています。

DOWAサーモテックの特徴まとめ

1958年創業のDOWAサーモテックは、国内有数のシェアを誇る浸炭熱処理設備を提供しています。ハイブリッド型連続式ガス浸炭炉は、省スペース・省エネルギー・低コストを実現できる注目の熱処理炉です。サポート体制も整っているので、安心して炉を稼働できるでしょう。

トップページでは、日本工業炉協会の正会員の中でも、サポート体制が整っており、省エネ事業を行っている熱処理炉メーカー3選を掲載しています。失敗しないためのメーカー選びの参考にしてください。

メーカー選びに困らない!
信頼できる熱処理炉メーカー3選を
チェック

DOWAサーモテックが手掛けて
いる熱処理炉一覧

DOWAサーモテック_熱処理炉例キャプチャ
引用元:DOWAサーモテック公式HP
https://www.dowa.co.jp/thermo-tech/hte/lineup/
種類 炉名 温度 加熱方法
TKMシリーズ熱処理炉 TKMシリーズ熱処理炉 930℃ ガス
S-TKMシリーズ熱処理炉 S-TKMシリーズ熱処理炉 930℃ 電気・ガス
ハイブリッド型連続式ガス浸炭炉 ハイブリッド型連続式ガス浸炭炉 - 電気・ガス
ローラーハース型連続式高温浸炭焼入炉 ローラーハース型連続式高温浸炭焼入炉 - 電気
ガス加熱方式吸熱型ガス変成炉 ガス加熱方式吸熱型ガス変成炉 1,080℃ ガス
セル式真空浸炭炉 セル式真空浸炭炉 1,000℃ -
メタルホットゾーン高温真空炉 メタルホットゾーン高温真空炉 H2:1,800℃/真空:2,200℃ -
高温真空脱脂焼結炉 高温真空脱脂焼結炉 型によって異なる -
横型プラズマ窒化炉 横型プラズマ窒化炉 350~570℃ -
縦型プラズマ窒化炉 縦型プラズマ窒化炉 350~570℃ -

DOWAサーモテックの基本情報

会社名 DOWAサーモテック株式会社
創業年月日 1958年
本社所在地 愛知県名古屋市瑞穂区浮島町19-1
営業時間 記載はありませんでした。
電話番号 052-693-0800
URL https://www.dowa.co.jp/

DOWAサーモテックのその他の事業

浸炭・浸炭窒化処理

工場内CO2排出ゼロ化を目指した次世代型浸炭焼入れ炉で、従来の雰囲気浸炭炉と同等の品質・ランニングコストを実現しつつ、CO2排出量を大幅に削減可能にしました。トライから量産まで幅広い提案が期待できます。

ガス軟窒化処理

歪み変形が少ない窒化処理が行われます。環境に配慮したクリーンな処理を行うため、公害のリスクを減らすことを可能にしました。

組織制御窒化(DNTNプロセス/ハーデルナイトプロセス)

高精度な雰囲気制御を行うことで、鋼材表面に形成される「鉄窒化化合物層」の形態(組成や構造)を細かく制御します。この制御によって、高い強度と低歪みを両立させることが可能になりました。

プラズマ窒化処理

プラズマ窒化処理を行うことで、耐摩擦性あ疲労強度を向上させることを可能にしました。この方法を採用することで有害物質を使用せず、クリーンな処理が可能になります。

DLCコーティング

DLCコーティングは、硬度が非常に高いことが特徴です。また、科学的に不活性であるため、摩擦相手材との凝着や溶着が起こりにくくなっています。これにより、加工工具の寿命延長、金型での離型性向上、部品のメンテナンス軽減に繋がるのがメリットです。特に、アルミや銅などの軟質金属の加工において、凝着防止に威力を発揮します。

真空熱処理

炉内を真空状態に保ちながら金属材料を加熱・冷却する熱処理技術です。炉内が真空状態であるため、酸素や水蒸気などの酸化性ガスが存在しません。これにより、金属表面の酸化や脱炭が完全に防がれ、熱処理後も材料本来の光沢(光輝性)が維持されます。

TDプロセス

高温に加熱した特殊な溶融塩浴中に鋼材を浸漬することで、基材表面に目的元素の炭化物層を拡散浸透させる表面被覆法です。これにより、非常に硬く、めっきのように剥離することがほとんどなくなりました。

クロームドッペ-N(PVDコーティング)

スパッタリング技術を利用した処理方法です。これにより、熱処理による精密金型や部品の歪み・変形がほとんど生じません。また、有害物質の発生がなく、非常にクリーンで無公害な処理を可能としました。

イオンプレーティング(PVDコーティング)

PVDコーティングの一種で、金属やセラミックスなどの硬質膜を部品表面に形成する技術です。高真空中で行われるため、非常にクリーンで高品質なコーティングができます。

コーベットプロセス

フランスのH.E.F.社が開発した電解反応を利用する硫化処理の一種です。約180℃~190℃という非常に低い処理温度で行われるため、部品に発生しやすい歪みや寸法変化や機械的特性を損わず、耐焼付性や耐摩耗性が向上します。

DRSプロセス

DOWAサーモテックが提供する硫化処理の一種です。特徴は、常温の硫黄を含むアルカリ金属塩水溶液中で処理が行われることです。これにより、熱処理で懸念される製品の歪みや寸法変化を抑えられます。特徴として、鋼材の表面に硫化物と窒化物からなる複合化合物層を同時に形成する点です。

SBM(コーベット+MoS2コーティング)

コーベットプロセスという硫化処理を下地とし、その上から固体潤滑剤である二硫化モリブデンを被覆する複合処理です。下地のコーベットプロセスによって、部品表面に硫化鉄層が形成され、耐焼付性と初期の耐摩耗性が向上します。

スル・スルフプロセス

部品の耐摩耗性、耐焼付性、疲労強度を同時に向上させることを目的に行われる熱処理技術です。特徴は、鋼材の表面に硫化物と窒化物からなる複合化合物層を同時に形成する点です

DMTプロセス

DOWAサーモテックが提供するガスを媒体とした窒化処理の一つです。特に、ステンレス鋼や耐熱鋼などの高合金鋼に対して、環境負荷の低い方法で軟窒化処理を行うことを目的としています。

ガス窒化処理

鋼材の表面を硬化させ、耐摩耗性や疲労強度、耐食性などを向上させる窒化処理方法の一つです。

アルミニウム合金熱処理

アルミニウム合金の機械的性質や加工性を改善するために行われる熱的な処理です。

ショットピーニング

無数の小さな球状の投射材(ショット)を、高速度で金属部品の表面に衝突させることで、部品の疲労強度を向上させる圧縮残留応力を誘起させます。

熱処理炉に求める効果から選ぶ
おすすめの熱処理炉メーカー3選

「日本工業炉協会」の正会員である工業炉メーカー112社のうち、熱処理炉を扱う62社を調査。
その中から、自動車業界、半導体業界、航空宇宙業界に必要な熱処理方法からメーカーを分類し、各社の熱処理炉の強みや特徴を紹介します。熱処理炉に求める効果から、自社に適した熱処理炉を選んでください。

合金鋼やステンレスなどの
耐摩耗性や耐疲労性
高めたいなら
パーカー熱処理工業
パーカー熱処理工業公式HP
※画像引用元:パーカー熱処理工業公式HP
(https://pnk.co.jp/)
おすすめの理由
表面熱処理に
特化した炉を扱う
  • 合金鋼やステンレスの窒化技術において特許を取得(※1)しており、耐食性を落とさずに耐疲労性や耐摩耗性を高める熱処理炉がある
  • 60年にわたる表面熱処理の経験を基に、省エネと高精度を追求した独自技術の開発を通じて品質向上を支援
表面処理ができる熱処理炉例
  • 真空浸炭炉「ICBP NANO」
  • 雰囲気制御式ガス窒化炉PCGNe
など
(※2 ともに省エネ補助金対象)

パーカー熱処理工業の
熱処理炉の種類や特徴を
公式HPで詳しく見る

電話で問い合わせしてみる

アルミニウムやマグネシウム
軽さと高強度
両立させたいなら
北陸テクノ
北陸テクノ公式HP
画像引用元:北陸テクノ公式HP
(https://www.h-techno.com/)
おすすめの理由
アルミ熱処理に
特化した炉を扱う
  • 最大85℃の高水温で水冷することでアルミニウムやマグネシウムの歪みを減らしながら強度を高める熱処理が可能
  • 冷却水を常にクリーンに保つことで不純物の付着を低減でき、素材本来の特性を保持しつつ品質の高い製品づくりに貢献
T6処理ができる熱処理炉例
  • アルミニウム、マグネシウムのT6熱処理炉
  • アルミニウム、マグネシウムの連続T6熱処理炉

北陸テクノの
熱処理炉の種類や特徴を
公式HPで詳しく見る

北陸テクノに
電話で問い合わせする

耐熱合金やチタンなどの
高温強度や耐食性
高めたいなら
大同特殊鋼
大同特殊鋼公式HP
画像引用元:大同特殊鋼公式HP
(https://www.daido.co.jp/)
おすすめの理由
耐熱処理に
特化した炉を扱う
  • 航空宇宙業界などで使われる非鉄系金属に対して2000℃レベルの高温での真空熱処理ができる熱処理炉がある
  • 独自の研究や開発を行っており、高温化で利用される金属に対する知見があることから高温強度や耐食性を高めるための技術提供ができる
耐熱処理ができる熱処理炉例
  • ローラーハース式超高温連続熱処理炉 SHRH
  • 急速ガス冷却式真空熱処理炉 QHS/QHN
など

大同特殊鋼の
熱処理炉の種類や特徴を
公式HPで詳しく見る

大同特殊鋼に
電話で問い合わせする

※1 参照元:特許情報プラットフォーム(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/?uri=/c1801/PU/JP-2021-120471/11/ja)※2024年11月8日時点
※2 参照元:一般社団法人 環境共創イニシアチブ(https://sii.or.jp/koujou05r/system/search)※2024年11月8日時点
※参照元:日本工業炉協会 正会員一覧(https://www.jifma.or.jp/mem-search/official-lineup/)※2024年11月8日時点
素材特性と
効果で選ぶ
熱処理炉3選